道具をそろえよう
前回の記事では、木炭デッサンについておおまかな概要をご紹介しました。
その中で、基本的な道具についてもご紹介しています。
今回は、さらに実践的にご紹介します。
木炭ペンシルを削ってみよう
木炭ペンシルは手が汚れにくく、はじめて木炭で絵を描く人には手が出しやすいかと思います。
わたしがはじめて購入したのはドイツの製図用品ブランド、ステッドラーの木炭ペンシルです。
Soft、Medium、Hardの硬度3種類セットです。
わたしの感想としましては、どうも3種類とも区別がつかないほど濃さや柔らかさに差が感じられません。
個体差なのか不明ですが、使っているうちに芯の真ん中が固く描画できないことがあります。
引っかかるだけというか…。
ちょっとオススメするには、どうかなという感じです。
次に購入したのはみなさまにオススメしたい一品、
イギリスのメーカー、ダーウェントのチャコールペンシル6本セットです☟
こちらはLight、Medium、Dark、Whiteの4種類でセットになっています。
鉛筆削りも付属しています。
先にご紹介したステッドラーに比べて、明らかに段階に差があり、
紙にもしっかり定着します。
アルミ製のペンケースに入っているのもオシャレ!持ち運びにも便利です。
えんぴつとほぼ同じ要領で使用できますが、
木炭の芯は太く、柔らかいので削るのが少々困難です。
実際に動画を撮りましたのでご参考になさってください^^
さいごに使用しているヤスリですが、
粉が散乱するのが気になる方はこちらをご検討くださいね☟
信頼と実績のウチダ製図用品です!わたし自身、こちら10年以上愛用しています!
木炭スティックとペンシルを使い分けよう
木炭スティックについて
木炭はヤナギやクワの小枝を密閉容器内で酸素を使わずに高温(600°以上!)で加熱して作られます。
炭の粒子は比較的大きく、スティックには結合剤が含まれていないため、柔らかく伸ばしやすいテクスチャーです。
その特性は消したり重ねたりしやすいところにあり、速描スケッチに向いるため、絵画歴史を見ても分かるように古くから使われてきました。
そして、描いたり消したりを繰り返すうちに、幾十もの操作によって微妙な濃淡が表現できる、たいへん魅力的な画材といえるでしょう。
木炭スティックは、原材料が天然の樹木ということで、生育地や樹齢、種類、季節によって同じ木でも個体差がでるものです。また、火加減や焼き具合でも仕上がりの質にちがいが生まれます。
木炭ペンシルに比べると、質の安定性は劣りますが、天然ならではの味わいに勝るものは他にないでしょう。
定番の木炭スティック
新宿の世界堂に行ってみますと、たくさんの描画用木炭が陳列されておりまして、
なかなか初心者には高いハードルに感じますが、
伊研(いけん)の3アイテムさえあれば十分です!
ミズキno.980だけ、描きあたりが固く薄いです。
でも、3アイテムとも伸ばしやすく、ねり消しでも消しやすいですね。
最初のステップで、おおまかな陰影描写に使用しましょう。
細かい描き込みには向いていません。
そして、使いはじめる前に、芯の中心に軸がありますので、専用の芯抜きを使う必要があります。
木炭の中心に差し込むだけでスーッと金具が入り、軸がホロホロ落ちてきます。
ぼかして、ぼかして、ぼかす!さっ筆を使おう
さっ筆は、基本的に木炭をぼかすために使用しますが、付着した木炭粉で薄く描き込むこともできます。
その濃淡がリアリティの表現に欠かせないのは、使用していくうちに体感できると思います。
ねり消しと友だちになろう!光を導いてくれる相棒
ねり消しは、デッサンやドローイングに欠かせないマストアイテムです。
描き込んだ画面に光を差す、光描画ツールです。消しすぎず、リアルな光を描いてくれます。
汚れてもコネコネすれば、また美しい光を描ける状態に戻りますので、
文具用の消しゴムでは代用できません。
その他のアイテム
基本アイテムに加えて、自分に合った道具探しをするのも楽しいですよ。
筆
絵の具に使用する筆も、画面にのせた木炭の細かな粉を塗り広げることができます。
化粧のように、薄くうすく伸ばして微妙な濃淡を作り出します。
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お化粧される方なら、キメの細かい、しっとりしたスポンジを使ってみてください。
大胆に大きく木炭粉を塗り広げられます。
ティッシュペーパー
もっとも身近にある、道具ですね。
画面に塗った木炭スティックの陰影を、ティッシュで広げたり、拭ったりと、
立派な道具として利用できます。
パン
油画を描く方々の、木炭デッサンではよく登場するアイテムのようですが、
わたしはまだ未経験です。今度、試してみたい一つです。
PanPastel
こちらは木炭ではなく、パステル(顔料)ですが、スポンジや手で大きく画面に描けるので、
アーティスティックな気分を味わえるシロモノです^^
細かい描き込みの前の、陰影下地づくりに使えます。
じっさいに使ってみました!
文章と画像だけでは想像がつかないこともあると思いますので、
動画に撮ってみました^^
お役に立つかわからないほど、めちゃくちゃ肩の力の抜けたラフスケッチで説明しています。
でも、それぐらいハードル低めからスタートして道具に慣れるのがいちばんです!
いかがでしたか?
木炭デッサンに興味が湧いたら、ぜひトライしてみてくださいね。
今日もここまでお読みいただき、ありがとうございました。
また次の投稿でお会いしましょう^_^
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